小室 聖也
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クレジットカードの請求書に身に覚えのない決済履歴がある。
こういったときは高い確率であなたのクレジットカードが不正利用されている可能性があります。
実際にクレジットカードの不正利用で人生を棒に振るってしまったなんて人も世の中には少なからず存在します。
そこで今回は、クレジットカードが不正利用された場合の対処法について詳しくご紹介していきます。
この記事を読めば、不正利用の対策はもちろん、カード不正利用の手口や特徴、その対策について知ることができます。
クレジットカードがもし不正利用された。これからクレジットカードを持つけど不安という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事の監修者 | 監修者詳細 |
山岸 優希 -Yuki Yamagishi- (ファイナンシャルプランナー) 日本FP協会の定めるファイナンシャルプランナーの資格を持ち、当サイトの金融系記事を監修。 ファイナンシャルプランナーの知識で、かねラボの記事を”より正しく””わかりやすい”ものにしている。 →くわしいプロフィールはこちら |
クレジットカードの不正利用で身に覚えのない請求書が届いた
クレジットカードの請求書をいつものように確認していると、なんだか身に覚えのない請求書が届いていた。
このようなことがあった場合は、まずクレジットカードが不正利用にあったのではないかと感じる人も多いと思います。
実際に身に覚えがないのでクレジットカードが不正利用にあっている可能は高いと言えるでしょう。
なので、決済した記憶のない請求書がきた場合の対処法をしっかり身につけておきましょう。
まずはご利用明細を確認しましょう
身に覚えなのないクレジットカードの請求書がきた場合は、まずクレジットカードのご利用明細を確認してください。
ご利用明細がいつ届くのかはカード会社によって異なりますが、大抵カード決済した翌月か翌翌月にはご利用明細が自宅のポストに投函されています。
ご利用明細で確認するポイントは3つです。
身内の利用しているかどうか
これは不正利用ではないパターンですが、家族カードを発行している場合、当然契約者の記憶にないところでご家族、身内の方がカード決済を行なっている場合があります。
それを不正利用と勘違いしてしまう方も結構いるようですので、家族カードを発行している。または、身内にクレジットカードを預けている(本来は禁止行為)という方は一度確認をとってみると良いでしょう。
身内で使った記憶があればクレジットカードの不正利用ではないことがわかるため一先ず安心することができますよ!
店舗名と支払先名が同じかどうか
実は、クレジットカードは実際に使った店舗名とカード会社に登録している請求先会社名が違うことがよくあります。
これは店舗側が店舗名とカード会社の登録名を変更しているためにご利用明細には違う名前が記載されているということがあります。
なので、身に覚えのないカード請求がきた場合、ご利用明細をみて実際に明細に記載されている会社に確認の連絡をとってみると良いでしょう。
クレジットカードの不正利用が発覚したらすぐカード会社に連絡を
ご利用明細や店舗に確認の連絡を入れてやっぱり身に覚えのないことが発覚した場合、それはクレジットカードが不正利用されている可能性が非常に高いことになるので、慌てずにまずは契約しているクレジットカード会社に利用停止の連絡をすぐさま入れましょう。
利用停止さえしてしまえば、そのクレジットカードは使えなくなるのでただのカードになります。
カード会社によっては、一度利用停止申請を出すと再発行手続きが必要になり、再発行料金を支払わなければならないこともあります。また、銀行のキャッシュカードと連動している場合は、合わせて使えなくなるのでそのリスクを考慮してクレジットカードを選ぶようにしましょう。
次に警察に被害届を出しましょう(受付番号を取得)
クレジットカード会社に利用停止の申し込みをしたあとは、警察に被害届を出しましょう。
クレジットカードの不正利用は立派な犯罪行為ですので、被害届を出すことで警察も捜査してくれます。
また被害届を出すもひとつの理由としては、受付番号を取得するためです。
受付番号はクレジットカードを再発行するする際に必要となるものなので、入手次第クレジットカード会社に連絡を一本入れてください。
カード会社から送られてきた書類を記入
カード会社やご利用明細で身に覚えのない店舗に確認の電話などを済ませたら、カード会社からクレジットカード再発行手続きの書類が届くのでそちらを記入しましょう。
書類の記入が終わり次第カード会社に郵送し、新しいクレジットカードの番号で再発行を行うの待ちましょう。
クレジットカードのご利用明細をWebで確認しているに多いのがクレジットカードの不正利用の発覚が遅れるということです。
理由としては、明細を郵送している場合料金がかかるのでWebに切り替えている方も多いと思います。
Web明細では本人が開かない限り明細をみる機会がないため不正利用の発覚が遅れがちなので、毎月明細はチェックするようにしましょう。
クレジットカードの保険は適用される場合とされない場合がある
クレジットカードが不正利用された際の流れはわかったが、請求されたものはどうしたら良いのか?疑問に思いますよね。
もちろんクレジットカードには不正利用があった場合に適用される保険・補償がありますので、ご安心ください。
ですが、その補償が適応されない場合もあるので、クレジットカードが不正利用された際に、補償が適応されない条件について解説していきます。
クレジットカードの補償が適用されない条件と適応条件
クレジットカード会社の補償条件 | 補償されない |
・紛失や盗難による個人情報流出被害
|
・暗証番号に生年月日を利用している |
・車のナンバーを暗証番号に設定している | |
・カード会社に不正利用の連絡をしてから61日以内
|
・カードの裏に暗証番号を記載している |
・カードに契約者の署名がない | |
ネットショップやEC事業者の補償条件 | ・家族や身内による通常利用 |
・クレジットカードの情報漏れによりネット上で買い物をされてた場合
(本人確認をしなかった店舗側の過失によるもの) |
・不正利用発覚から61日が経過している |
・警察に被害届を出していない | |
・他人にカードを渡していた |
クレジットカードの補償は適応されないケースがあることもしっかり認識しておきましょう。
特に、安易で特定されやすい暗証番号の設定、暗証番号をカードに直接記載してある、カードに署名していないなど忘れてしまいがちな条件がいくつかあると思います。
現在、クレジットカードを利用していて上記表の補償されない条件に当てはまっている箇所があるならば出来るだけ早急に変更すべき箇所を変更しましょう。
Web明細利用では、不正利用の発覚が遅れてしまいがちですが、リボ払いを敷いている人はもっとも発覚が遅れてしまいがちです。
理由としては、毎月定額で引き落としされるシステムのため利用者は明細書を確認しないことが多いので、このことから不正利用の発覚が遅れてしまいます。
クレジットカードの不正利用を防ぐために知っておきたいこと
ここまでクレジットカードが不正利用あった場合の対処法と補償の条件について解説してきました。
では、そもそもクレジットカードを不正利用から守るためにはどうしたら良いのか以下で解説していきます。
不正利用の手口の認識
まずはクレジットカードの不正利用をする人たちの手口を知っておきましょう。
クレジットカードの不正利用手口には以下の6つの手口があります。
- フィッシング詐欺
- スキミング
- ネットショッピング詐欺
- なりすまし
- EC事業者の管理ミスによる情報漏洩
- サクラのみの出会い系サイト
フィッシング詐欺の特徴と対策
フィッシング詐欺とは、公式サイトや金融機関などを装ってメールを送信し、フィッシング用のサイトへ誘導させ個人情報を盗む手口です。
例えば、
「クレジットカードの有効期限がもう直ぐ切れるので、以下リンクから更新手続きをしてください。」
といった具合に誘導し個人情報や暗証番号を入力させることで不正利用を行う手口です。
- 新たなセキュリティを実装したためログインを!「設定確認型」
- 第三者によってログインされました確認を!「アカウントロック型」
- 購入確認のメールが来る「購入確認型」
フィッシング詐欺には、稀に本物の公式サイトのようなページに誘導することもある消費者側としては、見慣れたページであるため、個人情報を入力してしまいがちです。
なので、まずは疑うことからはじめ公式サイトからのお知らせなどをチェックし、むやみ個人情報を入力しないように心がけましょう。
スキミング詐欺の特徴と対策
スキミングとは、クレジットカードやキャッシュカードについている磁気ストライプから個人情報を盗む手口です。
スキミング手口でよくある手口がATMです。
ATMにクレジットカードやキャッシュカードを挿入する機会は多いと思いますが、そこの差込口に対して、スキマーと言われる犯罪者が巧妙に個人情報を抜き取れるように細工するという手口が一般的でした。
現在は監視カメラが十分に設置されているので、スキミングにあう確率は非常に低くなりましたが、スキミングするための機器を持ち歩きすれ違いざまに情報を抜き取るなんてこともあるので、不用意にキャッシュカードやクレジットカードを出さないようにし、対策をしましょう。
ネットショッピング詐欺
この記事を読んでいる方の中にも似たような経験をされた方がいるのではないでしょうか?
ネットショッピング詐欺は、商品を注文し請求書は届くが、商品こないといった典型的な詐欺です。
最近では、クレジットカードを利用して決済をすることが主流になっているため個人情報だけをすっぱ抜かれ商品が届かないといったことが多いようです。
ネットショッピング詐欺に合わないためにも海外サイトや怪しいサイトを閲覧しないことに限ります。
なりすまし
クレジットカードを紛失し、誰かに拾われそのままカードを利用されるのがなりすましです。
これは、カードを紛失しないとしか対策のしようがありませんが、そもそもクレジットカードは利用の際にかならず本人確認が必要になる上暗証番号を入力する必要がありますが、それでも不正利用されてしまう場合もあるので、大事なものはしっかり肌身離さず持ち歩いておきましょう。
EC事業者の管理ミスによる情報漏洩
よく公式サイトやネットのニュースなどで、ハッキングにあい個人情報が抜かれてしまったといったニュースを見かけたことはありませんか?
管理者側のミスになるため今回説明した被害にあった場合の対処法を守れば、被害を受けなくて済むこともありますが、世の中100%ということはないので、個人情報を登録している会社が多ければ多いほど情報漏洩のリスクは高まります。
本当に自分に必要なサービスのみを使うようにし対策を取りましょう。
サクラのみの出会い系サイト
近年ではマッチングアプリやなどが頻繁に出てくるようになりましたね。
中には女性がいない悪徳の出会い系サイトもあります。
基本的にああいった出会いを進めるアプリやサイトは男性が女性とメッセージをやり取りするために、ポイントを購入させます。
サクラで女性がいなくて、ポイントを買う
これだけで詐欺と行くことがわかりますよね?
フィッシング同様、個人情報を抜かれて不正利用されることになるので、気をつけましょう。
クレジットカード不正利用対策のまとめ
クレジットカードの不正利用は
- 怪しいサイトを閲覧しない
- 安易に個人情報を流出させない
- クレジットカードの管理を徹底する
- カードに暗証番号を記載しない
- 暗証番号を安易(生年月日や車のナンバー)なものにしない
上記5つのことをしっかり守っていれば不正利用にあうリスクをかなり下げることができます。
現在クレジットカードを所持している人も、これからクレジットカードを発行する人もこれらに注意して扱うようにしましょう!
ネットショップ運営者は、チャージバック保険へ加入しておこう
インターネットでネットショップを運営するという方は、「チャージバック保険」への加入をしておくと良いでしょう。
チャージバック保険とは、決済を代行する会社とクレジットカード会社の2つを利用して不正利用したクレジットカードの請求がカード契約者に届かないよう。
購入サイト(運営)の売り上げを取り消し返金するシステムです。
通常、カード決済を行うとまず、決済代行会社を通じてネットショップ運営者に商品の購入があったことを知ります。
その後、消費者の元に商品が届くという流れですが、不正利用のカードの利用の場合は、請求書だけがカード契約者の所に届くので、この際にクレジットカード会社に不正利用の申請をすることで、契約者は一円も支払わずに済みます。
これはカード会社がネットショップ運営者に直接チャージバック通知をすることで、ネットショップ運営者は不正利用されたカードで購入した商品の売り上げを削除し、契約者に対して返金するといった流れになります。
しかし商品もお金も帰ってこないので、運営者としてはかなりの痛手になることは間違いありません。
なので、カード会社の一部が推奨している本人認証システムを導入(3D セキュア)することで、不正利用が発生した場合でも、ネットショップ運営者はその責任を負わずに済むことがあります。
まとめ
クレジットカードが不正利用にあった場合は、慌てずにクレジットカード会社に連絡をし、その後警察に被害届をだすということを必ず覚えておきましょう。
この二つに連絡をとれば、不正利用されても、あなたが被害を追うことは無くなります。
ただし、補償が適応されるケース、されないケースがあるので、注意してください。
補償が適応されなければ被害を実費でなんとかしなければならなくなります。
また、不正利用の対策としてクレジットカードの不正利用手口にはどのようなものがあり、どんな特徴があるのかも知っておくと、自然と不正利用にあう確率は低くなります。
なので、クレジットカードや個人情報はむやみに外に出さないように意識しておくと良いでしょう。
最近では、フィッシング詐欺がいまだにあるので、怪しいサイトやメールは開かないようにしてください。